お年賀を持参する際、のし紙の書き方に迷う方は少なくありません。「表書きは『お年賀』と『御年賀』のどちらが正しいのか」「水引の種類や本数はどう選べばよいのか」など、細かいルールが分からないまま準備してしまうケースも多く見られます。マナーを誤ると相手に失礼な印象を与えかねないため、基本をしっかり押さえておくことが大切です。本記事では、のし紙の種類・水引の選び方から、表書き・名前の書き方、短冊の使い方、渡す時期の注意点まで、お年賀の熨斗に関するすべての疑問を実践的に解説します。ビジネスシーンでも個人的な場面でも役立つ内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者

ギフトコンシェルジュ
清野飛鳥
法人様向けのオリジナルカタログギフトを手軽に作れる「PsyPre for Biz」を統括しています。想い出に残るイベントや福利厚生などのお悩みをサポートいたします。
お年賀ののし紙の種類と水引の選び方

お年賀に使うのし紙は、贈り物の趣旨や関係性に合ったものを選ぶ必要があります。まずはのし紙の基本構造と、水引の種類・本数の選び方を確認しましょう。
のし紙の基本構造
のし紙は、上部に「水引」、右上に「熨斗(のし)」と呼ばれる飾りが印刷された包装紙です。正式には「掛け紙」とも呼ばれ、贈答品の上にかけて使用します。熨斗は本来、あわびを薄く伸ばして乾燥させたもので、祝いの席における縁起物として添えられてきた日本の伝統です。現代では印刷で代用されるのが一般的です。
水引の種類:蝶結びを選ぶのが基本
水引には大きく分けて「蝶結び(花結び)」と「結び切り」の2種類があります。お年賀には、何度でも繰り返してほしいおめでたい意味を持つ紅白蝶結びを使用するのが正しいマナーです。「結び切り」は一度きりであってほしい婚礼や病気見舞いに使うものなので、お年賀には使用しません。
水引の本数:5本または10本が一般的
水引の本数は、一般的なお年賀であれば紅白5本が標準です。より丁重に贈りたい場合や目上の方・重要な取引先への贈答では、5本を2束合わせた10本を用いることもあります。15本以上は主に高額の婚礼用途であるため、お年賀には不要です。
のし紙の種類比較表
| 水引の種類 | 結び方 | 用途 | お年賀への適否 |
|---|---|---|---|
| 紅白蝶結び(花結び) | ほどけて結び直せる | お年賀・お中元・お歳暮など繰り返す慶事 | ◎ 適切 |
| 紅白結び切り | 固く結んでほどけない | 婚礼・病気快気など一度きりの慶事 | ✕ 不適切 |
| 黒白結び切り | 固く結んでほどけない | 葬儀・法事などの弔事 | ✕ 不適切 |
| 金銀蝶結び | ほどけて結び直せる | 目上への丁重な贈答・高額贈答 | ○ 場合による |
表書き「御年賀」の正しい書き方
のし紙の上段(水引の上)に書く「表書き」は、贈り物の目的を明示する重要な要素です。書き方を間違えると相手への礼を欠くことにもなりかねません。
「お年賀」と「御年賀」どちらが正しいか
表書きは「御年賀」が正式な書き方とされています。「お年賀」は口語的な表現であるため、のし紙の表書きとしては「御年賀」を用いるのがマナーです。ただし、市販の短冊式のし紙には「お年賀」と印刷されているものも多く、ビジネス上で広く使われているため、大きな失礼にはなりません。目上の方や重要な取引先への贈答では「御年賀」と書かれたものを選ぶか、手書きで「御年賀」と記載しましょう。
表書きを書く位置とフォント・文字のルール
表書きは水引の上段中央に書きます。文字は毛筆または筆ペンを使い、濃い黒インクで丁寧に書くのが正式です。薄い墨は弔事を連想させるため避けてください。ボールペンや細字のペンは簡略すぎるため、正式な贈答では使用しないことをおすすめします。
短冊のしを使う場合の注意点
市販品の多くは、のし紙全面ではなく帯状の短冊のし(短冊熨斗)を使用します。短冊のしは商品に直接貼り付けるシンプルなタイプで、スーパーや百貨店の贈答コーナーでも広く使われています。短冊の場合も「御年賀」の表書きは上段に、名前は下段に書くルールは変わりません。ただし正式な手土産や目上の方への贈り物には、のし紙全面を使った掛け紙タイプを選ぶほうが丁重な印象を与えます。
名前の書き方:個人・連名・会社名のケース別解説

のし紙の下段(水引の下)には、贈り主の名前を書きます。個人名・連名・会社名など状況によって書き方が異なるため、ケース別に確認しましょう。
個人名の書き方
個人がお年賀を贈る場合は、下段の中央にフルネームを書きます。表書きより少し小さな文字で書くとバランスよく仕上がります。苗字だけでは誰から届いたか分からない場合があるため、特にビジネスシーンではフルネームを明記するのがマナーです。
連名の書き方(2〜3名)
2名で贈る場合は、中央からやや右に1人目(目上または代表者)の名前を書き、その左に2人目の名前を並べます。3名の場合は、中央に全員の名前を均等に配置します。名前の順番は右から目上の順が基本です。4名以上の場合は代表者名を中央に書き、その左下に「他一同」や「社員一同」と小さく添えるのがスマートです。
会社名・部署名の書き方
会社として贈る場合は、下段中央に会社名を書きます。担当者や代表者の個人名も添える場合は、会社名の右下(やや小さく)に個人名を記載するのが正式です。部署名が必要な場合は「株式会社〇〇 営業部」のように会社名の下に書きます。文字が多くなる場合はバランスを見ながら、のし紙の幅に収まるように調整しましょう。
名前の書き方ケース別まとめ
| ケース | 書き方 | 補足 |
|---|---|---|
| 個人1名 | 下段中央にフルネーム | 苗字のみは避ける |
| 2名連名 | 右に目上、左に目下の名前 | 文字サイズを揃える |
| 3名連名 | 中央に均等に並べる | 右から目上の順 |
| 4名以上 | 代表者名+左下に「他一同」 | 別紙に全員の名前を同封するとより丁寧 |
| 会社名のみ | 下段中央に会社名 | (株)などの略称は避ける |
| 会社名+個人名 | 会社名の右下に担当者名 | 役職がある場合は名前の上に添える |
お年賀を渡す時期とのしに関するマナーの注意点
のし紙の書き方と同様に、お年賀を渡す時期やシーンに応じたマナーも正確に把握しておく必要があります。
お年賀を渡す時期の目安
お年賀は、元日から松の内(1月7日、地域によっては15日)までの期間に持参するのが一般的なマナーです。松の内を過ぎてしまった場合は「お年賀」という表書きは適切でなくなるため、「寒中見舞い」に表書きを変えて贈ります。寒中見舞いは1月8日から2月4日(立春)頃まで送ることができます。
内のし・外のしの使い分け
のし紙には「内のし」と「外のし」の2種類の掛け方があります。外のしは包装紙の外側にのし紙を掛けるもので、誰から何の目的で届いたかが一目で分かるため、持参する場合に適しています。内のしは商品に直接のし紙を掛けてから包装紙で包む形式で、配送時に汚れや破損を防げるメリットがあります。お年賀は直接手渡しする場合が多いため、外のしが一般的です。ただし郵送や宅配の場合は内のしを選ぶのがスマートです。
喪中のお年賀と表書きの対応
贈り主側または受け取り側が喪中の場合は、お年賀を控えるのが基本マナーです。喪中の方への贈答は「御年賀」という表書きを避け、松の内明けに「寒中見舞い」として贈るのが適切です。のし紙も祝儀用(紅白の水引)ではなく、無地の掛け紙を使用します。
ビジネスシーンでのお年賀に関する統計データ
ある調査によると、ビジネス用の贈答品を手配する際に「のし・包装のマナー」で迷ったことがあると回答した担当者は全体の約67%に上ります。また、企業の総務・人事部門が年初に贈答対応に費やす時間は平均年間12〜15時間にのぼるとも報告されており、のし書きや宛名管理を含む事務作業の効率化が課題となっています。デジタルギフトの活用によりこれらの業務負荷を大幅に削減できることも、近年注目を集めています。

法人向けお年賀ギフトをデジタル化する選択肢
取引先や顧客へのお年賀を毎年大量に手配している企業にとって、のし書きや個別の住所管理、配送手配は大きな事務負担となります。近年はこうした課題を解消するために、デジタルギフトを活用する法人が増えています。
PsyPre for Bizで年賀ギフトの手配を効率化
PsyPre for Bizは、1,000種類以上の商品から受け手が自分で好きなものを選べる法人向けeカタログギフトサービスです。URLをCSVで一括送付するか、QRコード付きギフトカードを郵送する形式で、相手の住所を事前に収集する必要がありません。のし紙の手配・宛名書き・個別配送といった煩雑な作業を大幅に削減できるため、年始のお年賀ギフトの一括手配にも適しています。企業ロゴやメッセージをカタログに反映でき、初期費用・月額・手数料はすべて0円。請求書払いにも対応しているため、経理処理も簡単です。
従来型ギフトとデジタルeカタログギフトの比較
| 比較項目 | 従来型ギフト(現物+のし紙) | PsyPre for Bizのeカタログギフト |
|---|---|---|
| のし紙・宛名書き | 1件ずつ手書き or 印刷が必要 | 不要(URLまたはQRコードカードで納品) |
| 住所管理 | 全員分の住所収集・管理が必要 | 不要 |
| 商品の選択肢 | 担当者が選んで一律送付 | 受け手が1,000種類以上から自分で選択 |
| 費用体系 | 商品代+配送料+包装費 | カタログ代金×個数のみ(初期費用等0円) |
| 大量送付対応 | 個別手配が必要で手間がかかる | CSV一括送付で即対応可能 |
| カスタマイズ | のし紙に社名・メッセージ印刷 | 企業ロゴ・メッセージをカタログに反映 |
| 支払い方法 | 都度払いが多い | 請求書払い対応 |
よくある質問(FAQ)
Q1. お年賀ののし紙は印刷と手書きどちらが正しいですか?
どちらも正式に認められています。ただし、目上の方や重要な取引先への贈答では、毛筆または筆ペンによる手書きがより丁重な印象を与えます。市販の印刷済みのし紙(短冊含む)は広く一般的に使用されており、マナー違反ではありません。ポイントは薄墨を避け、濃い黒インクで丁寧に書くことです。
Q2. 水引は何本が正しいですか?紅白5本で問題ありませんか?
一般的なお年賀には紅白5本の蝶結びが標準で、問題ありません。より改まった贈答や目上・重要な相手には10本(5本×2束)を用いることもありますが、通常は5本で十分です。結び方は必ず「蝶結び(花結び)」を選び、「結び切り」は使用しないよう注意してください。
Q3. 喪中の場合、お年賀ののしはどうすればよいですか?
贈り主・受け取り側のどちらかが喪中の場合は「御年賀」という表書きを避けるのがマナーです。松の内(1月7日)を過ぎた後に「寒中見舞い」として贈るのが適切な対応です。のし紙も紅白水引の祝儀用は使わず、無地の掛け紙を使用します。事前に相手の状況を把握したうえで対応しましょう。
Q4. 連名でのしに名前を書く場合の順番・並べ方は?
連名の場合は右から目上(年長者・上司・代表者)の順に名前を並べるのが基本マナーです。2名なら右に目上、左に目下。3名の場合は中央に均等配置し、やはり右から目上の順に記載します。4名以上になる場合は、代表者名を中央に書き「他一同」と添え、別紙に全員の氏名を書いて同封するのが丁寧な対応です。
Q5. 短冊のしとのし紙全面はどう使い分けますか?
短冊のしは商品に直接貼り付けるシンプルな形式で、日常的な贈答やカジュアルな場面に向いています。のし紙全面(掛け紙)は正式な包みで、目上の方や重要なビジネスシーンでの贈答に適しています。格式を重んじる場面ではのし紙全面を、手軽に贈る場合や大量手配の場合は短冊のしを選ぶのがよいでしょう。
Q6. 松の内を過ぎた場合の表書きはどうすればよいですか?
松の内(関東:1月7日まで、関西:1月15日まで)を過ぎた場合は「御年賀」の表書きは使えません。1月8日(または1月16日)から2月4日(立春前日)頃までは「寒中見舞い」として贈るのが正式なマナーです。のし紙も祝儀用の紅白水引は使用せず、無地の掛け紙または白い封筒・葉書を使用します。

