永年勤続表彰とは?相場・のし・課税ルールを完全網羅!社員に喜ばれる記念品選び方

終身雇用の形が変化する現代において、長く貢献してくれた社員への感謝を伝える 永年勤続表彰 は、エンゲージメント向上や離職防止のカギを握る重要な施策として再注目されています。本記事では、担当者が押さえておくべき制度設計の基礎知識から、税務トラブルを回避するためのポイント、そして現代の多様な働き方にマッチした「絶対に外さない記念品選び」までを完全網羅しました。社員の記憶に残り、会社の想いが伝わる表彰式を実現するために、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

ギフトコンシェルジュ

清野飛鳥

法人様向けのオリジナルカタログギフトを手軽に作れる「PsyPre for Biz」を統括しています。想い出に残るイベントや福利厚生などのお悩みをサポートいたします。

永年勤続表彰制度で社員のエンゲージメントを高める

長年にわたり会社に貢献してきた社員を称える永年勤続表彰は、単なる恒例行事ではありません。終身雇用の概念が薄れ、人材の流動性が高まる現代において、社員のモチベーション向上や離職防止、さらには企業への帰属意識(エンゲージメント)を高める重要な施策として再注目されています。

しかし、いざ制度を設計・運用しようとすると、記念品の金額相場や税務上の取り扱い、表彰のマナーなど、総務・人事担当者がクリアすべき課題は山積みです。本記事では、永年勤続表彰を成功させるために不可欠な知識と、現代の社員に本当に喜ばれる記念品の選び方を徹底解説します。

永年勤続表彰の金額相場【勤続年数別】

記念品選びで最も悩ましいのが予算の設定です。一般的に勤続年数が長くなるほど金額は高くなりますが、企業の規模や方針によって幅があります。ここでは一般的な相場の目安をご紹介します。

永年勤続表彰の相場はいくら?10年・20年の金額目安や現金支給の注意点を解説

勤続5年・10年の相場

若手から中堅へと成長するこの時期の表彰は、定着率向上において重要です。 勤続5年の場合、約1万円から3万円程度が相場とされています。 勤続10年という大きな節目では、約3万円から5万円程度へと予算が増額される傾向にあります。

勤続20年・30年の相場

会社の中核を担うベテラン社員への感謝を示すため、予算も大きく設定されます。 勤続20年では約5万円から10万円程度、勤続30年以上の場合は10万円を超える高額な記念品や旅行券が贈られるケースも多く見られます。

これらはあくまで目安であり、5年刻みで実施するか、10年刻みで実施するかによっても1回あたりの単価は変動します。自社の予算規模と照らし合わせながら、社員が「大切にされている」と感じられる金額設定を行うことが重要です。

担当者が知っておくべき「課税」と「非課税」の境界線

永年勤続表彰の記念品を選定する際、最も注意が必要なのが税務上の取り扱いです。選び方ひとつで、会社からの贈り物が「給与」とみなされ、社員に所得税が課せられる可能性があります。

詳細は国税庁のページをご覧ください。
No.2591 創業記念品や永年勤続表彰記念品の支給をしたとき

永年勤続表彰は課税対象?カタログギフトの税務処理と社員が喜ぶ記念品選びの正解

課税対象となるケース

基本的に、現金や商品券、ギフトカードなど換金性が高いものは、給与所得として全額が課税対象となります。また、自由に商品を選べるカタログギフトであっても、選択肢が広すぎて現金支給と同等とみなされる場合は課税のリスクがあるため注意が必要です。

福利厚生費(非課税)として認められる条件

記念品を「福利厚生費」として非課税で処理するためには、国税庁が定める一定の要件を満たす必要があります。

社会通念上相当な金額であること
勤続年数や地位に照らして高額すぎないことが求められます。

表彰の間隔があいていること
おおむね5年以上の間隔をあけて行われる表彰であることが条件です。

現金や換金性の高いものではないこと
記念品や旅行券(実際に旅行した場合に限る)など、換金性が低いものである必要があります。

税務トラブルを避け、社員の手取りを減らさないためにも、現物支給や体験型ギフトなど、非課税要件を満たしやすい形式を選ぶ企業が増えています。

永年勤続表彰の「のし」と表彰マナー

フォーマルな場である永年勤続表彰では、伝統的なマナーを守ることで、より敬意と感謝が伝わります。

永年勤続の「のし」どう書く?表書きのマナーから袋の選び方、記念品まで徹底解説

のし(熨斗)と水引の選び方

記念品にはのし紙を掛けるのが一般的です。水引は、何度あってもおめでたいことを意味する「紅白の蝶結び」を選びます。本数は5本または7本が一般的ですが、より丁寧にするなら5本を用います。

表書きの書き方

のし上(表書き)には、「御祝」「勤続〇周年記念」「祝 勤続〇年」などと記載します。のし下(名入れ)には会社名や代表者名を記載し、渡す相手に誰からの贈り物かが明確に伝わるようにしましょう。

社員に本当に喜ばれる記念品選びのトレンド

かつては「社名入りの置き時計」や「トロフィー」が定番でしたが、現在はライフスタイルの多様化に伴い、実用性や選択の自由度が重視されています。

従来の定番と現代の課題

金一封は喜ばれますが、前述の通り課税対象となり、生活費に消えてしまい記憶に残りにくいというデメリットがあります。また、特定の品物を現物支給する場合、個人の趣味嗜好に合わず、使われないままになってしまうリスクもあります。

「選べるギフト」が主流に

こうした背景から、受け取った社員自身が好きなものを選べる「カタログギフト」や「Webカタログ」の人気が急上昇しています。 自分の欲しいものや家族と楽しめる体験を選ぶプロセス自体が楽しい思い出となり、満足度が高まるからです。ただし、市販のカタログギフトでは「ありきたり」になりがちで、会社のオリジナリティや感謝のメッセージが伝わりにくいという課題も残ります。

法人ギフトの新定番「PsyPre for Biz」で特別な表彰を

「社員に好きなものを選んでほしいけれど、会社としての特別感やメッセージも伝えたい」 そんな人事担当者様のお悩みを解決するのが、法人向けオリジナルカタログギフト作成サービス PsyPre for Bizです。

組み合わせ自由でオリジナリティを演出

PsyPre for Bizは、約1,000種類以上の豊富な商品ラインナップから、予算やコンセプトに合わせて自由に商品を組み合わせてカタログを作成できます。従来のパッケージ化されたカタログとは異なり、自社の社員層にマッチした商品だけをセレクトしたり、福利厚生として適切なアイテムに絞り込んだりすることが可能です。

企業ロゴとメッセージで感謝を伝える

単にモノを贈るだけでなく、カタログのTOPページに企業ロゴやオリジナルメッセージを挿入できます。 「〇〇さん、20年間の貢献に心から感謝します」といった代表者からのメッセージを添えることで、デジタルギフトの利便性を保ちつつ、アナログな温かみと企業のブランディングを両立させることができます。

管理業務を劇的に効率化

PsyPre for Bizは「eカタログギフト」形式を採用しているため、カードまたはURLで納品が可能です。 住所管理や梱包・発送の手間が不要となり、リモートワーク中の社員にもメールやチャットで即座に贈呈できます。また、支払いはまとめて請求書払いに対応しているため、経理処理もスムーズです。

永年勤続表彰は、社員と企業の絆を深める大切な機会です。課税ルールやマナーを押さえつつ、PsyPre for Bizのような自由度の高いサービスを活用して、社員の心に響く「記憶に残る表彰」を実現してみてはいかがでしょうか。