企業の歴史において大きな節目となる創立記念日。会社がこれまで歩んできた道のりを祝い、日頃から支えてくれている従業員や取引先へ感謝を伝える絶好の機会です。しかし、担当者にとって記念品選びはプレッシャーのかかる業務でもあります。「何を贈れば喜ばれるのか」「失礼にあたる品物はないか」「予算はどうすべきか」など、悩みは尽きません。そこで本記事では、創立記念品選びの基本マナーから、相手に心から喜ばれるアイテム選びのポイント、そして担当者の負担を軽減する最新のギフトサービスまでを網羅的に解説します。
この記事の監修者

ギフトコンシェルジュ
清野飛鳥
法人様向けのオリジナルカタログギフトを手軽に作れる「PsyPre for Biz」を統括しています。想い出に残るイベントや福利厚生などのお悩みをサポートいたします。
創立記念品とは?その意義と目的

創立記念品とは、会社が組織を立ち上げて事業を開始した記念すべき日を祝い、お世話になっている方々へ感謝の気持ちを込めて贈るギフトのことです。
この記念品には大きく分けて二つの目的があります。一つは従業員に向けたもので、会社への愛着やモチベーションの向上を促すこと、もう一つは社外の取引先に対して、日頃の感謝を伝え良好な関係性を継続してもらうことです。また、周年記念などの節目には、記念式典やイベントの一環として記念品が配られることも多く、企業のPRやブランディングの側面も持ち合わせています。
なお、「創立」と「創業」は混同されがちですが、創立は組織や機関を初めて設立することを指し、創業は個人が事業を開始した時を指すという違いがあります。どちらの記念日であっても、大切な節目であることに変わりはありません。
周年記念はいつやる?正しい数え方・実施時期と準備スケジュールを完全解説
失敗しないための基本マナーと予算相場
ビジネスシーンにおける贈り物は、相手への敬意を表すためにマナーを守ることが不可欠です。予算やのし紙、贈るタイミングについて正しく理解しておきましょう。
贈る相手別の予算目安
創立記念品の予算は、会社の規模や贈る相手によって異なりますが、一般的な相場が存在します。従業員向けには1,000円から3,000円程度が目安とされており、取引先向けには3,000円から5,000円程度が相場と言われています。重要な取引先の場合は3万円から5万円、通常の取引先であれば1万円から1万5千円程度とする場合もあり、関係性の深さによって調整が必要です。まずは自社の過去の前例や規定を確認し、相場とかけ離れないように設定することが大切です。
のし紙の選び方と表書き
創立記念品には、適切なのし紙を掛けるのがマナーです。水引は「何度あっても嬉しい」という意味が込められた、紅白の「もろわな結び(花結び・蝶結び)」を選びます。表書きには水引の上部に「創立記念」「◯周年記念」「記念品」などと記し、下部には社名を入れます。
包装については、配送で贈る場合はのし紙が破れないよう「内のし」にし、手渡しの場合は目的がひと目でわかるよう「外のし」にするのが一般的です。
贈る最適なタイミング
記念品を贈る時期は、記念日の1週間前から当日までが一般的とされています。配送の場合は、記念日の3日前から当日までに届くように手配するのがベターです。記念式典などのイベントを開催する場合は、当日に会場で手渡しをするか、オンライン開催であれば事前に届くよう調整するなど、受け取る側の状況に配慮しましょう。
要注意!選んではいけないNGアイテム
良かれと思って選んだ品物が、実はマナー違反になってしまうことがあります。特に注意が必要なのが、ネガティブな意味を持つアイテムです。
まず、「踏みつける」ことを連想させるスリッパや靴下、靴などの履物類は、相手を見下していると捉えられる可能性があるため避けるべきです。また、ライターや灰皿、赤い色のアイテムは「火事」や「赤字」を連想させるため、企業の繁栄を願う場には不向きとされています。
さらに、ハンカチは「手巾(てぎれ)」と表記されることから「絶交」や「別れ」を意味する場合があり、クシは「苦」や「死」を連想させるため、これらも避けたほうが無難です。ただし、相手企業のコーポレートカラーが赤である場合や、本人の希望がある場合は例外的に許容されることもあります。
喜ばれる創立記念品の定番ジャンル

マナーを押さえた上で、実際にどのような品物が喜ばれるのか、定番のカテゴリーをご紹介します。
社員が喜ぶ周年記念品の選び方!センスのいい記念品や相場、管理が楽な最新トレンドを解説
菓子・飲料
お菓子やドリンクは、社内で分け合って楽しめるため人気のアイテムです。個包装されたクッキーやバウムクーヘンなどは、従業員が休憩時間にシェアしやすく、家族への持ち帰りにも適しています。特にバウムクーヘンは年輪のように見えることから「繁栄」を意味し、縁起の良いお菓子として知られています。ジュースやコーヒーなどの飲料も、幅広い世代に受け入れられやすいギフトです。
実用的なオフィス用品・タオル
実用性を重視するなら、オフィスで使える文房具やタオルがおすすめです。ボールペンや付箋は日常業務で頻繁に使用するため、いくつあっても困りません。また、モバイルバッテリーなどのデジタルグッズも、現代のビジネスシーンでは重宝されるアイテムです。タオルは消耗品でありながら、高品質な今治タオルなどを選ぶことで特別感を演出できます。
相手が選べるカタログギフト
近年、非常に人気が高まっているのがカタログギフトです。受け取った相手が自分の好みに合わせて商品を選べるため、「好みがわからない」「不要なものを贈りたくない」という悩みを解決できます。グルメや日用品、雑貨など幅広いジャンルが掲載されているため、性別や年齢を問わず満足度が高いのが特徴です。

従来の記念品選びが抱える課題と解決策
記念品選びには多くの悩みがつきまといます。相手の好みがわからず品選びに時間がかかることや、従業員や取引先の住所管理が大変であること、熨斗やメッセージの対応が煩雑であることなどが挙げられます。また、社名入りのグッズは「記念品らしさ」がある一方で、自宅で使いにくいと感じる人も多く、ロゴが目立ちすぎると敬遠されるリスクもあります。
こうした「相手の好みに合わせたい」「特別感を出したい」「手間を減らしたい」という全ての要望に応えるのが、新しい形の法人ギフトサービスです。
会社の想いを形にする「PsyPre for Biz」
もし、創立記念品選びで「オリジナル性」と「利便性」の両方を追求したいのであれば、法人向けギフトサービス「PsyPre for Biz」が最適解となるでしょう。
オリジナル性と利便性の両立
PsyPre for Bizは、1,000種類以上の商品から予算に合わせて自由に商品を組み合わせ、完全オリジナルのカタログギフトを作成できるサービスです。従来のような既製品のカタログではなく、自社のコンセプトに合った商品だけをセレクトすることが可能です。
さらに大きな特徴として、企業ロゴやオリジナルメッセージを挿入できる点が挙げられます。これにより、品物自体に名入れをして使い勝手を損なうことなく、会社専用のギフトとしてのブランディングを実現できます。受け取った相手は、Web上で好きな商品を選べるため、外す心配が少なく満足度が高まります。
担当者の負担を劇的に減らす仕組み
PsyPre for Bizは「eカタログギフト」に対応しており、ギフトカードまたはURLを送るだけで納品が完了します。相手に住所を入力してもらう形式のため、担当者が送り先の住所を管理・入力する手間が不要となり、個人情報管理のリスクも低減できます。
URLタイプであれば最短即日で納品が可能で、急な手配にも対応できます。また、支払いはまとめて請求書払いが可能であるため、経理処理もスムーズに行えます。従業員のモチベーション向上や取引先との関係強化を目指す創立記念において、相手に喜ばれ、かつ担当者の業務効率も向上させるPsyPre for Bizは、現代のビジネスシーンにマッチした賢い選択肢と言えるでしょう。



