求人票でよく目にする「社会保険完備」という言葉ですが、これが具体的にどのような福利厚生を指すのか、正確に把握できているでしょうか。社会保険は法律で義務付けられた福利厚生の土台であり、企業が優秀な人材を確保するためには、その土台の上にどのような独自の施策を積み上げるかが重要です。本記事では、福利厚生と社会保険の基本的な関係から、他社と差別化を図るための具体的な活用方法までを徹底的に解説します。
この記事の監修者

ギフトコンシェルジュ
清野飛鳥
法人様向けのオリジナルカタログギフトを手軽に作れる「PsyPre for Biz」を統括しています。想い出に残るイベントや福利厚生などのお悩みをサポートいたします。
福利厚生と社会保険の基本的な関係性

福利厚生という大きな枠組みの中に、社会保険という重要な要素が含まれているという構造を理解することが第一歩です。
福利厚生は法定と法定外の2種類に分けられる
福利厚生とは、企業が従業員やその家族の生活を支えるために、給与や賞与以外に提供する諸施策やサービスを指します。この福利厚生は大きく分けて、法律で実施が義務付けられている「法定福利厚生」と、企業が任意で導入する「法定外福利厚生」の2つのカテゴリーが存在します。従業員にとっての働きやすさを左右するのは、この両方のバランスです。
社会保険は法定福利厚生の代表格
一般的に言われる社会保険は、この「法定福利厚生」の核心部分です。企業が社会保険を完備しているということは、法律に基づいた最低限の福利厚生を従業員に提供しているという証でもあります。したがって、社会保険と福利厚生は別物ではなく、社会保険は福利厚生の一部であるという認識が正しいと言えます。
福利厚生と社会保険の違いとは?法定外福利厚生の強化が企業の魅力を高める鍵
社会保険(法定福利厚生)の種類と企業の義務
法定福利厚生としての社会保険には、主に5つの種類があり、それぞれに従業員を保護する役割があります。
主要な5つの社会保険と子ども子育て拠出金
企業が完備すべき社会保険には、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、そして40歳以上の従業員が対象となる介護保険が含まれます。これらは病気や怪我、老後、失業などのリスクから従業員の生活を守るための公的な制度です。また、これらに加えて、児童手当などの財源となる「子ども・子育て拠出金」も企業が全額負担する法定福利厚生に含まれます。
社会保険完備が義務付けられる企業の条件
法人企業であれば、従業員数や業種に関わらず、原則としてすべての事業所が社会保険の「強制適用事業所」となります。個人事業主の場合でも、常時5人以上の従業員を雇用し、かつ特定の業種に該当する場合は加入が義務付けられます。さらに、2024年10月からは適用範囲が拡大されており、従業員数51名以上の企業で一定の条件を満たす短時間労働者も社会保険の加入対象となっています。

法定外福利厚生を充実させるメリット

法律で定められた社会保険だけでなく、企業が独自に設ける法定外福利厚生を充実させることは、経営戦略において非常に重要です。
採用力の強化と離職率の低下
多くの企業が社会保険を完備している現代において、法定外福利厚生の内容は求職者が企業を選ぶ際の重要な指標となります。住宅手当や慶弔見舞金、リフレッシュ休暇といった独自の制度を整えることで、「従業員を大切にする会社」というブランディングが可能になり、優秀な人材の獲得や定着に直結します。
従業員エンゲージメントの向上
法定外福利厚生を通じて従業員の生活や好みをサポートする姿勢を示すことは、会社への愛着心であるエンゲージメントを高める効果があります。従業員満足度が向上すれば、働く意欲が研ぎ澄まされ、結果として生産性の向上や組織の活性化にも繋がります。
従業員満足度を最大化するギフト型福利厚生の活用
法定外福利厚生の中でも、近年注目を集めているのが、従業員が自分の好きなものを選べる「ギフト型」の福利厚生です。
多様なニーズに応えるPsyPre for Biz
従業員の好みが多様化する中で、一律のサービス提供では満足度が得られにくいという課題があります。そこでおすすめなのが、法人向けカタログギフトサービス「PsyPre for Biz」の活用です。このサービスは、1,000種類以上の商品から予算に合わせて自由に組み合わせ、完全オリジナルのカタログギフトを作成できるのが特徴です。
住所管理不要でロゴ入りオリジナルギフトが送れる
PsyPre for Bizは、eカタログ形式での納品を選択できるため、従業員の住所を管理・入力する手間が一切かかりません。URLを送るだけで簡単にプレゼントできるため、テレワーク中の従業員への福利厚生としても最適です。また、企業のロゴやオリジナルメッセージを挿入できるカスタム機能もあり、周年記念や福利厚生ギフトとしての特別感を演出できます。

まとめ
福利厚生の土台である社会保険を確実に完備することは、企業としてのコンプライアンス遵守の第一歩です。しかし、激しい人材獲得競争の中で選ばれる企業になるためには、法定外福利厚生の充実が欠かせません。
従業員一人ひとりのニーズに寄り添い、満足度を高めるための施策として、自由にカスタマイズ可能なPsyPre for Bizのようなサービスを取り入れることは、これからの時代の福利厚生のあり方と言えるでしょう。法定福利厚生と法定外福利厚生の両面から従業員の生活をサポートし、より強い組織づくりを目指しましょう。


